LOGIN「ユウマくんと……繋がれたね……」
その声は、安堵と満足に満ちていた。それは、初めての経験で、ユウマに身体も心も支配されたことへの、純粋な喜びの告白だった。ユウマは、そんな彼女の言葉に、気のない返事をする。
「だなー」
ユウマは、何事もなかったかのように立ち上がり、シオリを優しく抱き寄せた。彼は、この性交を終え、ようやく能力を解除したのだ。
その瞬間、クラスメイトたちのざわめきが、まるで堰を切ったように教室に広がった。これまで何も気づかなかった生徒たちは、突然目の前に現れた、ユウマの膝に跨がり、身なりを整えたばかりのシオリの姿に驚愕していた。
シオリは、そんな周りの視線など気にも留めていなかった。彼女の意識は、ユウマとの繋がりに囚われたままだった。いつもは強気で、ツンとした態度を取る彼女が、ユウマに甘えている。そのあまりの豹変ぶりに、クラスメイトたちは言葉を失い、ただ呆然と二人を見つめることしかできなかった。
ユウマは、シオリを抱きしめたまま、新たな標的に視線を向けた。彼の視線の先にいたのは、ヒナの机にいたずらをしていた女子、アヤだった。彼女は、ユウマの冷たい視線に射抜かれると、反射的にユウマを拒絶する。
「はぁ? なんでお前なんかに指示されないといけないわけー? きもーい」
彼女の言葉に、ユウマは薄く笑みを浮かべた。
「んふふ……威勢が良いの嫌いじゃないよ」
ユウマは、アヤに近づき、彼女の自慢の金髪にそっと手を伸ばす。サラサラとした感触を確かめるように、ゆっくりと撫でた。
「きゃ、勝手に触んな……よぅ……」
アヤの声は、威勢の良さを失い、震えを帯びていた。ユウマに見つめられると、彼女の顔色はみるみるうちに青ざめていく。まるで、目の前の存在が、人間ではない何かであるかのように。彼女の本能が、ユウマの異質で危険な雰囲気を察知し、身体が動けなくなっていた。
「んーじゃあ、触ってもいい? 許可を得ればいいんだよね」
ユウマは、囁くように尋ねた。その声は、アヤの耳の奥で、甘い毒のように響く。
「す、好きにすれば……」
アヤは、口ではそう言いながらも、ユウマが頭を撫でやすいように、無意識に首を傾げていた。その瞬間、彼女は、ユウマの支配下に堕ちたことを、彼に示したも同然だった。教室の中で、強気な性格の女子二人を完全に手なずけ、いじめられていた女子たちを、おもちゃと呼んで支配している。
ユウマは、二人の女子を従え、新たな獲物であるアヤに手を伸ばしていた。
この教室という小さな王国で、彼の支配は、さらに拡大していく。アヤのサラサラな金髪を撫でながら、ユウマは彼女の耳元で囁いた。
「俺、アヤちゃん好みかもー」
その言葉に、アヤの顔がみるみるうちに真っ赤に染まった。彼女は、羞恥心から視線をユウマから逸らし、小声で呟く。
「は? そ、そんなこと言われても……うれしくねーしー……キモ……」
その声は、初めの威勢の良さが嘘のように小さく、ほとんど聞こえないほどだった。明らかに照れ隠しだと分かるその様子に、ユウマは楽しげに口角を上げる。
彼は、そっとアヤの背後に回り込んだ。小柄な身体を、包み込むように優しく抱きしめる。
「きゃ、わ、わぁ……な、なにしてるのよ!?」
アヤの身体が、驚きと戸惑いで跳ねる。彼女は、ユウマの腕の中で身動きが取れなくなり、小さな悲鳴を上げた。
「ん? ボディーチェックかな」
ユウマは、彼女の背中を撫でながら、何気ない口調で答える。その言葉に、アヤは混乱を隠せない。
「お、お前……バカだろ!?」
顔を真っ赤にさせ、彼を見上げながら叫ぶ。
「え? イヤだった?」
ユウマが尋ねると、アヤは一瞬言葉を詰まらせた。そして、諦めたように、そして少しだけ拗ねたように答える。
「……い、イヤじゃねーよ……ビックリしただけだし……」
彼女は、ユウマに抱きしめられたまま、顔を赤くして俯いた。その柔らかな感触と、背後から伝わる体温に、彼女の心臓は激しく高鳴っていた。
アヤを抱きしめたまま、ユウマはヒナとシオリに声をかけた。
「あ、他の二人は帰っていーよー」
その言葉に、ヒナとシオリは顔を見合わせる。ユウマに嫌われたくないという恐怖と、彼のそばを離れたくないという切ない思いが、二人の表情に複雑に浮かんでいた。彼女たちは、何度も何度も後ろを振り返りながら、名残惜しそうに教室を出ていった。
二人の姿が見えなくなると、アヤの口調がコロッと変わる。
「なんで帰したの?」
ユウマは、アヤの身体を抱きしめたまま、耳元で囁く。
「え? 今、俺言ったよね? アヤちゃんが、好みだってさ。二人で仲良くしたいから……」
その言葉は、まるで彼女だけを特別扱いしているかのように甘く響いた。アヤは、その言葉に戸惑いながらも、頬を赤らめて呟く。
「……そ、そう……なの?」
リンの足は、ただ引きずられるだけで、廊下を擦る鈍い音が、彼女自身の耳にだけ届いていた。ユウマは感情のかけらもない目で前を見据え、まるで操り人形を運ぶかのように、彼女を教室へと引きずっていった。 リンを教室へ引きずり込むと、ユウマは扉を背に立ち、一言尋ねた。「お前の好きなやつって誰だ?」 ユウマの問いに、リンは怯えながらもすぐに作り笑顔を浮かべた。「い、いないわよ。このクラスじゃないもの……」 その言葉とは裏腹に、リンの目は辺りを見回し、ある一人の男子生徒にチラッと視線を向けたことをユウマは見逃さなかった。その視線が向けられた先の男子生徒が、彼女を見ていることを確認して、リンはホッとしているような感情を読み取った。ユウマは、そのホッとした感情の先にいる男子が、リンの好きな人物だと確信した。 ユウマは、その男子生徒を見つめながら、冷たい声で言葉を続けた。「お前、頭は良いのに……見た目が良くて、お前と同じような部類の奴が好きなんだな? 同じ部類同士引き合うのか? あいつも外見だけだぞ? 仮面をかぶり良い人を演じてる部類だぞ?」 ユウマの言葉に、リンは激しく動揺した。「このクラスには、いないって言ってるでしょ……違うわよリクくんじゃないわよ……」 ユウマはリンの言葉に、嘲笑うかのように口角を上げた。「俺、名前まで入ってないんだけど? ま、リクというヤツではないのか。そっか……このクラスの中にはいないんだな……そりゃ残念だ」 ユウマはそう言って、リンから視線を外した。リンは、ユウマの言葉の裏にある冷酷な意図に、再び恐怖を感じ始めていた。 ユウマは、リンの動揺を見て、一人で楽しむように満足げな笑みを浮かべた。そして、彼女の腕を掴むと、教室の中央を堂々と歩いていく。ユウマが向かったのは、リクが座っている席の隣だった。「あー悪いな。この席使うんだわ……お前の席は
ユウマは、リンの虚ろな瞳の奥に潜む冷たさを見抜いていた。これ以上、無意味な言葉を交わすのは無駄だと判断し、彼女の瞳を見つめ、黙らせた。「お前、陰で人気取りのためか? いろんな男と関係を持ってるな? 楽しかったか? 気持ち良かったか?」 ユウマが問いかけると、リンは言葉を失った。ユウマは、彼女の表面的な表情の裏にある感情を読み取ろうとした。すると、リンの心から湧き出てくる感情は、ユウマの想像を遥かに超えた、複雑な物だった。 リンの複雑な感情を感じ取ったユウマは、さらに冷たい目を向けた。「そうか、まあ……それは自業自得だろ。良い子ちゃんぶって、むやみに可愛く接していれば、勘違いする男子も増えるだろ。その中には、おかしなやつも混ざってくるだろうな」 ユウマの言葉に、リンは激しく首を振った。その目は、言葉にならない反論と、どうしようもない悔しさで潤んでいた。「なんだ?」 ユウマが問いかけると、リンは震える声で言葉を絞り出した。「……人に好かれて、人気を得ようとしていただけよ。男の人と関係をもちたかった訳じゃないし、そんなの求めてないわ! それに空き教室に連れ込まれて無理やり……されたの1度だけよ。これ、求めてるにはいるの?」 リンの目を見つめ、彼女から発せられる感情を読み取ると、ウソを言っているようには感じられなかった。なぜ自分はリンに惹かれず、憎悪が湧き出てくるのか……ユウマは冷静に分析した。惹かれないのは、初めてが失われているからだ。そして、憎悪が湧き出すのは、彼女が人を騙して喜んでいるという一点に尽きる。ユウマは、リンの虚ろな心から目を離すことができなかった。 リンの告白に耳を傾けたユウマは、さらに核心を突く言葉を投げかけた。リンの複雑な感情の裏に潜む、彼女の巧妙な策略を見抜いていたのだ。「お前、そうやって同情を引こうとしているが……シオリを利用したな? それに他のヤツも使ってヒナに嫌がらせをしてただろ?」 ユウマの冷たい声が響く。リ
ユウマは、ルナの足首を掴んだまま、ゆっくりと体を合わせる。熱を帯びた肌と肌が触れ合った瞬間、ルナは「ひぁっ……」と甘く短い悲鳴を上げた。ユウマの息子が、ルナの柔らかな内側へとゆっくりと、しかし確実に、熱を帯びたまま入っていく。その感触に、ルナは目を丸くし、体がびくっと震えた。ユウマが腰を動かすたびに、ルナは「んんっ……あっ、はぁ……」という甘く切ない喘ぎが漏れ、乱れたカチューシャから覗く顔は、快楽に蕩けそうに潤んでいた。 ユウマがさらに深く、そして強く腰を動かすたびに、ルナの喘ぎは「ぁあああ……」と悲鳴に似た嬌声へと変わっていった。その声に、ユウマは満足そうに微笑む。ルナはユウマの背中に必死に爪を立て、メイド服を握りしめ、まるで溺れているかのようにユウマに縋りついた。メイドという役割を忘れ、ただひたすらに快楽に溺れるルナの姿に、ユウマは優越感を覚えた。 「ユウマさま……ひゃぁ……だめぇ……もう……だめぇ……」 ルナの懇願するような声は、快感の極致に達していることを示していた。彼女はユウマの腕の中で何度も絶頂を迎え、そのたびに白いメイド服が汗で濡れていく。 翌日、学校に登校したユウマは、男子生徒たちが話している噂を耳にした。どうやら、この学校にはスクールカーストというものが存在し、女子生徒の人気ランキングがあるらしい。その話を聞いたユウマは、面白そうだと感じてしまった。 意外なことに、そのランキングではシオリが二位、アヤが三位にランクインしていた。ヒナはというと、意外にも中間層に位置していた。ヒナが中間にいることは特に気にならなかったが、ユウマの興味を惹いたのは一位の存在だった。 「一体、誰なんだ?」 ユウマが気になって調べてみると、一位の女子生徒は「リン」という名前らしい。リンは、勉強ができて優しく、男女ともに人気があるが、特に男子から絶大な人気を誇っているという。今までユウマが彼女に反応
ユウマの手は、アヤの太ももをゆっくりと撫で始めた。指先で柔らかい肌の感触を確かめるように、少しずつ太ももの内側へと進んでいく。アヤの息がわずかに上がり、その体がびくっと震えた。ルナが隣にいるにもかかわらず、アヤは嫌がるどころか、ユウマの愛撫に身を委ねた。彼女の口からは「んぅ……ふぅ……」という甘い吐息と喘ぎが同時に漏れた。 ユウマは太ももに顔を埋めたまま、楽しそうにルナに声をかけた。「ルナも来なよ? 俺を襲っちゃって良いよ? 甘えてきても良いし」 ユウマの予想外の言葉に、ルナは目を丸くした。一瞬、戸惑いの表情を浮かべたが、すぐに期待に満ちた瞳でユウマを見つめ返した。「え? ほんとですかぁ?」 アヤはユウマの言葉に顔をしかめ、ルナの嬉しそうな声に不満げな吐息を漏らした。「むぅぅ。いいわよぅ……」 アヤはしぶしぶ許可をした。彼女の表情には、ユウマを独り占めしたかったという気持ちと、ユウマの言うことには逆らえないという葛藤が滲み出ていた。 ユウマの太ももへの愛撫は、次第に熱を帯びていった。太ももの付け根へと指先を滑らせながら、ユウマはアヤのショートパンツの際に顔を埋めた。アヤの白い肌と柔らかい布の境界線に、ユウマの熱い吐息がかかる。そして、その際を這うように、舌先でそっと撫で始めた。 「んっ……やぁ……」 アヤの口から、羞恥と快感の混じった甘い声が漏れる。ユウマの唇が太ももから、さらに奥へと進んでいく。その様子をルナはベッドの端から静かに見つめていたが、意を決したようにユウマの隣に移動した。そして、慎重にユウマの腰に手を伸ばすと、制服のズボンに優しく指をかけた。 アヤへの愛撫を止めずにいたユウマは、ルナの行動に気づくと、わずかに体を震わせた。ルナはユウマの反応を見て、嬉しそうに微笑んだ。その顔は、ユウマへの独占欲と、アヤの隣で密かに進める行為への興奮で火照っていた。ルナの小さな手が、ジッパーを下ろし、ゆっくりとユウマの熱い息子をズボンから解き放つ。
ユウマの膝の上で、ルナは震えながらもスマホを耳に当てた。そして、電話の向こうの相手に、はっきりと告げた。「あ、あの……わたし、ルナ。え? あ、うん。知ってるけどさ、急用なの!少しはさ、話聞いて!わたし、別れるから!バイバイ!」 ルナの言葉に、電話の向こうから、何かを怒鳴るような声が聞こえてくる。ユウマの膝の上で、ルナは体を震わせながらも、言葉を続けた。「なんでって……嫌いになったの!それが理由だよっ!ふんっ」 彼女は電話を切ると、深く息を吐いた。それは演技ではなかった。実際に彼氏に電話をかけ、別れを告げたのだ。ユウマの耳にも、電話の向こうから聞こえてくる、彼氏の怒鳴り声や「待ってくれ」という切ない声が届いていた。 先ほどまでのムスッとした表情は消え失せ、ルナの顔は甘えた表情へと変わっていた。体の力も抜けて、完全にユウマに身を預けている。「あははぁ……わたし、別れちゃったぁ……褒めてくれないの?」 ルナがそう言うと、ユウマは呆れたように返した。「褒めてるけどな……さっきから頭を撫でてるよ?」 ユウマの言葉に、ルナは不満そうな顔をした。 ユウマの膝の上で、ルナはさらに甘えた声を出し、ねだった。「もっと……こう……エッチなやつが良いんだけど……」 ルナがそうねだるのは、ユウマが原因だった。初めての絶頂の快感を与え、彼女の心のスイッチを入れたのはユウマだった。初めての行為も、初めての快感も、すべてユウマがもたらしたものだった。ルナはもう、他の男に見向きもできないほど、ユウマに夢中になっていた。 ユウマはルナの頭を優しく撫でながら、意地悪そうに言った。「さっき自分で仕事中で……って言ってたよね?」 ルナはユウマの膝の上で、顔を赤くしながらも、必死にねだった。「二人になっ
そして、ゆっくりと振り向き、男子を睨んだ。その目から発せられる禍々しいオーラを目の当たりにした男子は、体の底から湧き出る恐怖に動けなくなり、失禁してしまった。「俺、男にも近寄ってほしくないんだよね……キモいから。それでも近寄ってくるの? なぁ……?」 ユウマの冷たい声に、男子は震えながら答えた。「い、いえ……勘弁してください……もう、近寄り……ません」 ユウマは、震えながら言葉を絞り出す男子に、さらに追い打ちをかけるように笑みを浮かべた。「つぎ、近寄ってきたら……どうしようかなー? そっちの彼女をもらっちゃおうかな?」 その言葉に、アヤが慌ててユウマに抱きついた。「……ユウマくん……だめっ!」「アハハ、冗談だよ。いらないって言ったじゃん。地獄ってやつを見せてやるよ……本物の……」 ユウマの冷たい声に、男子は顔面蒼白になり、ただただ後ずさりした。「……いや、もう……ちかよらねーって……」 ユウマはアヤを連れ、その場を立ち去った。二人の後ろ姿が見えなくなると、その場に残された三人は重い沈黙を破ることができなかった。 倒れたままの彼氏に、彼氏持ちの友人が呆れたように声をかけた。「ね……あんた強いって言ってたよね? 弱いじゃん。漏らしてるし……」 その言葉に、男子は震えながらも反論した。「バカかお前……あいつ、次元がちげーよ……お前だって俺が試合出てるの見てるだろ。そこで優勝してるのも見ただろ? そんな俺が遊ばれてたんだぞ?」 その言葉を聞いて、も